令和6年10月31日(木) 興正寺(名古屋市昭和区)にて
弘法大師(お大師さま)は、およそ1200年前、高野山において数多の燈明を供養する「萬燈会」を修し、永遠の衆生救済を誓われました。以来、高野山 奥之院には奉燈が絶えることなく燈され続けています。
この度、高野山真言宗青年教師会の主催で、この奉燈を高野山 奥之院から全国10カ所の道場へ繋ぎ、未曾有の災害・疾病等の追悼をはじめ様々な祈りをこめて、同日同時刻に萬燈会を厳修しました。
高野山真言宗青年教師会に加盟している当会は、第3ブロック 高野山真言宗東海地区青年教師会(三重、岐阜、濃飛、静岡、愛知の青年僧侶が所属)の一員として興正寺(名古屋市昭和区)にて厳修した法会へ出仕しました。
当日は、高野山 奥之院より分燈して頂いた奉燈を用いて千燈のローソクを本堂内と屋外に燈しました。献燈頂いた皆様の想いと共に、法要に参列された皆様と祈りをこめて法会を執り行いました。
全国10カ所で執り行われた法会の様子を「高野山真言宗青年教師会 公式YouTubeページ」にて公開しています。→ https://youtube.com/@koushinsei21?si=JoHaMcInzwyEIcxg
萬燈会とは?
懺悔滅罪のため多くの燈明と華を仏に供えて供養し、人々の願いを叶える法会です。
高野山では、天長9年(832)お大師さまが萬燈会を修し、両部曼荼羅の諸尊を供養し、その願文で「虚空尽き 衆生尽き 涅槃尽きなば 我が願いも尽きなむ」と述べ、永遠の菩薩行への誓いをたてられました。
萬燈会という多くの火を灯す事の由来は『菩薩蔵経』の中の「十千の灯明を燃やして、衆罪を懺悔す」に由来すると言われています。お大師さまの『性霊集』には、高野山の萬燈会に際し、「萬燈萬華の会を設けて両部の曼茶羅四種の智印に奉献す。期する所は毎年に一度この事を設け奉て四恩に答え奉らん」とあります。毎年一回この法会を設けて、父母・国王・衆生・三宝の四恩に報いる事の重要性を説いたものです。
萬燈会は、今私が生きている生命は、自分だけのものではなく、また、多くの関わり(因縁)によって生かされている生命である事に感謝し、四恩に報い感謝の念を届ける法会です。
法会の様子
本堂内と屋外に合わせて千燈のローソクを燈しました。
第3ブロック 高野山真言宗東海地区青年教師会(三重、岐阜、濃飛、静岡、愛知の青年僧侶が所属)出仕者
▷高野山真言宗愛知青年教師会 出仕者:近藤堯潤、鈴村裕正、西山海良、豊田正純、中道圭照、松山栄生、林義将